BIBFRAMEアノテーションモデル

BIBFRAMEアノテーションモデルBIBFRAMEコミュニティ草案(2013年8月26日)

オリジナル


本バージョン:
http://bibframe.org/documentation/annotations/
最新バージョン:
http://bibframe.org/documentation/annotations/20130826.html
前バージョン:
http://bibframe.org/documentation/annotations/20130430.html
編者:
Ray Denenberg, Library of Congress
貢献者(アルファベット順):

Jan Ashton, British Library
Karim Boughida, George Washington University Libraries
Alan Danskin, British Library
Corine Deliot, British Library
Nancy Fallgren, National Library of Medicine
Ted Fons, OCLC
Kevin Ford, Library of Congress
Jean Godby, OCLC
Uche Ogbuji, Zepheira
Rebecca Guenther, Library of Congress
Reinhold Heuvelmann, German National Library
Sally McCallum, Library of Congress
Eric Miller, Zepheira
Jackie Shieh, George Washington University Libraries
Nate Trail, Library of Congress
Beacher Wiggins, Library of Congress

概要

本文書はBIBFRAMEアノテーションの表現および交換を行うためのフレームワークを提供する。

本文書のステータス

この節は本文書の公開時点におけるステータスを記述する。別の文書が本文書を置き換える可能性がある。

本文書はレビュー目的でBIBFRAMEコミュニティに公開するものであるが、コミュニティから承認されたものではない。本文書は作業草案であり、議会図書館に承認されたものではない。本文書を「作成途中」として以外に言及するのは不適当である。

本文書に関する一般的なコメントはBIBFRAMEイニシアティブメーリングリストに投稿をお願いしたい。.

1. はじめに

アノテーションはウェブでは普通である。写真やビデオ、論文に関するコメント、レストランや本の評価などは非公式にウェブアノテーションであると考えられている。

より狭い文脈においてBIBFRAMEアノテーションは存在する。一般に、アノテーションはリソースに関する情報を表明するが、BIBFRAMEアノテーションはBIBFRAMEリソースに関する情報を表明する。

たとえば、図書はBIBFRAME著作で記述することができる。この図書館に関する書評はBIBFRAMEアノテーションを通じてBIBFRAME 著作に結びつけることができる。

1.1. このモデルの目的

一般的なBIBFRAMEモデルは中心となる4つのクラス、著作、インスタンス、典拠、アノテーションを定義している。本モデルではこの最後のクラスであるBIBFRAMEアノテーションに注目する。その目的はBIBFRAMEアノテーションの定義とその相互運用可能で効率的な表現と交換を可能にすることである。

また、適宜、アノテーションに関する他のコミュニティ作業と互換性を持たせ、相互運用可能にすることもこのモデルの目的である。

1.2. ユースケース

以下は、BIBFRAMEアノテーションモデルを開発した動機を示すユーsケースシナリオである。

  • カバーアート. ヘネピン群立図書館はシェイクスピアの「マクベス」の電子本を受け入れた。図書館はこの本を宣伝するために使用できるカバーアートを見つけたいと思った(電子本にはカバーアートが提供されなかったか、提供されたカバーアートが満足の行くものでなかった)。マクベスのカバーアート画像は何十あるいは何百も存在する。これらの画像の多くには誰か(アーティストまたは第三者のアノテーター)が「この画像はこのインスタンスのカバーアートである」旨のアノテーションを作成している。図書館はカバーアートアノテーションを検索して、好みの1つを選択する。

  • 所蔵. ルーシーはネルソン・デミルが書いた「プラムアイランド」を探している。彼女は自分の住んでいるミズーリ州インデペンデンス市内でこの本を所蔵している図書館を見つけたかった。彼女はタイトルで検索して、この本のインスタンスを示すBIBFRAME著作を見つけた。このインスタンスには所蔵アノテーションが付いていた。そして、貸出可能なブルー・リバー図書館が所蔵していることを発見した。

  • 書評. エイミーはBeukeが書いた「シャイニング・ガール」を読もうかどうか決めかねている。それでこの本の書評を読みたいと思った。ウェブ上にはGoodreadsやAmazon、ニューヨーク・タイムズ、NPRなど多くの書評サイトがある。エイミーはこの本の書評を探すのに個々の書評サイトを訪れることより書評のリンクリストを集められればと良いと思った。
    書評を書く人はもちろん自分の選んだ書評サイトに書評を投稿することができる。しかし、もし書評を書いた際に「この書評はこの本の書評である」旨のアノテーションを作成することができれば、エイミーは書評アノテーションを検索し、少なくともアノテーションが存在する書評を見つけることができる。


  • 記述. トムはブラジルの政治史について研究している。トムはシュナイダーが書いた「秩序と進歩 : ブラジルの政治史」を記述したBIBFRAME著作に辿り着いた。このレコードにはこの本に関する有益な情報があったが、この本が自分の研究に役立つのか否かを判断するための情報は含まれておらず、別の情報がないかと考えた。
    この本をよく知る誰かがこのBIBFRAME著作を見つけて、研究者にとって興味深い、あるいは有益な情報が不足していることに気付いて、その情報を持つ記述アノテーションを付与しているかもしれない。
    トムはこの著作のアノテーションを検索して、この本に関する追加情報を与えてくれる記述アノテーションを見つける。

これら4つのシナリオはこのモデルの作成に使用される。各々についてRDFクラスが定義される。しかし、他のユースケースが現れて、新たなアノテーションクラスが定義されるだろう。この文書で記述される一連のクラスにアノテーションクラスを制限することはこのモデルの意図するものではない。これはモデルであり、仕様ではない。

1.3.2. 表記規約

本書におけるキーワード「しなければならない(MUST)」「してはいけない(MUST NOT)」「必須とする(REQUIRED)」「とする(SHALL)」「とはしない(SHALL NOT)」「するべきである(SHOULD)」「するべきでない(SHOULD NOT)」「推奨する(RECOMMENDED)」「することができる(MAY)」「オプションである(OPTIONAL)」は、RFC2119に記述されているように解釈されるものとする。

BIBFRAMEリソース(著作、インスタンス)をアノテートするBIBFRAMEアノテーションはリソースに「付与される」と言われている。

2. BIBFRAMEアノテーションとは何か?

アノテーションはリソースに関する情報を表明する。このリソースはアノテーション対象と呼ばれる。BIBFRAMEの文脈においては対象はBIBFRAMEリソース、すなわち、著作、インスタンス、典拠、アノテーションである。

注: このバージョンのモデルでは著作とインスタンスに関するユースケースのみ取り上げる。典拠に関するユースケースは今後取り上げるかもしれない。アノテーションに対するアノテーションという概念はさらなる検討が必要である。

BIBFRAME著作は図書に、BIBFRAMEインスタンスはその図書の特定の出版物に、BIBFRAME典拠はその図書の著者に、各々対応すると言ってよいだろう。すなわち、著作、インスタンス、典拠は各々図書、出版物、著者の代理である。著作、インスタンス、典拠に結びついた(記述などの)アノテーションは、この意味では図書、出版物、人に関連するということになる。

リソースとリソースに関するアノテーションの関係の性質、すなわち、アノテーションの「アバウトネス」はそのクラスにより伝達される(クラスを参照)。

2.1. アノテーションの目的

アノテーションは次の目的で表明される。

  • リソースに関する意見の表明、たとえば書評。
  • 機関固有の情報の付与、たとえば所蔵。
  • リソース記述の高度化への貢献、たとえばカバーアートや要約の記述。

2.2. アノテーションは付帯的である

アノテーションにより表明される情報は一般にその対象に対する付帯的である。

この節の残りの部分はこれを正確に説明するものであるが、読み飛ばしても構わない。

以下を仮定:

  • BR = BIBFRAMEリソース(著作またはインスタンス)
  • A = そのアノテーションにより表現された総体的情報
  • AR = "アノテートされたBIBFRAMEリソース": A BRの結合体

    AR はリソースとそのアノテーションの総体的情報を表現する


  • C = BRの作成に関与した実体
    (1以上の個人または組織であろう。単に一人のカタロガーかもしれない)
  • C' ("Cダッシュ") = Cとは異なる個人または組織
    (すなわち、C'BRに対する情報を直接提供したとは認められない)

すると:

  • BR に関わるすべての情報はCが与えている。
  • 逆に言えば、一般にC ARに提供できる情報を持っている場合、通常はBRを使って提供する。
    (これは単にモデル化のためである。厳密な規則ではない。)
  • C' AR に提供するすべての情報はA すなわち、アノテーション)を使って提供される。

すなわち、総体的情報(アノテーション付きリソース、AR)は、Aが合体したBR であり、C BRを使って、C'Aを使って情報を提供する。

.

3. BIBFRAMEアノテーションに関係する者

下の図で示されているBIBFRAMEアノテーションのシナリオにおいて、書評家は図書の書評をした後、「この書評はこの図書の書評である」旨のアノテーションを作成する。

このシナリオに参加する関係者と対象物は次の通り。

  • 対象物図における: 図書を記述するBIBFRAME著作。

  • アノテーション本体書評。

  • クラス固有のアサーションアノテーションから書評への(赤色の)リンク、プロパティ: 'review'; この書評は対象物の書評である。.

  • 一般的なアノテーションアサーションアノテーションから以下への(青色の)リンク。
    1. BIBFRAME著作、プロパティ: 'annotates'; 著作が対象物であることを表明。
    2. 書評家、プロパティ: 'payloadSource'; 書評家は書評を作成した者であることを表明。
    3. アノテーター、プロパティ: 'annotationAssertedby'; アノテーターはアノテーションを表明した個人であることを表明。

  • アノテーション本体ソース。書評家。
    一般に、アノテーション本体を作成した著者、アーティスト、書評家など。

  • アノテーター。アノテーションを作成した個人またはプロセス。必ずしもソースと同じではない。

  • アノテーション。アノテーションそれ自体。

4. RDFによる表現

BIBFRAMEアノテーションはRDF(Resource Description Framework)で表現される。

プリフィックスbf:はBIBFRAME名前空間http://bibframe.org/vocab/を示す。

4.1. BIBFRAMEアノテーションの構成要素

BIBFRAMEアノテーションの構成要素は次の通り。

  1. 一般的なアノテーションアサーション
    すべてのBIBFRAMEアノテーションに共通なプロパティを持つRDFトリプル。
    • bf:annotates。対象物を表す。
    • bf:payloadSource。アノテーション本体のソースを表す。一般的にはBIBFRAME典拠。
    • bf:payloadSourceLink。アノテーション本体を含むリソースを指す。
    • bf:annotationAssertedBy。アノテーターを表す。

  2. クラス固有のアサーション
    プロパティがアノテーションクラス固有であるRDFトリプル。

    注: 上の図に示されているシナリオは、クラス固有のアサーションが1つだけ(bf:review)のもっとも単純な(非縮退)ケースである。(対象がBIBFRAMEリソースであるすべてのアノテーションはBIBFRAMEアノテーションだと考えられ、BIBFRAMEアノテーションはクラス固有のプロパティなしでは存在できないので「非退縮」である。)

  3. アノテーション本体
    クラス固有アサーションの目的語における総体的情報。このもっとも単純な例では、上の図で示した書評のシナリオ同様、クラス固有のアサーションが1つ存在し、アノテーション本体は単一のリソースである。しかし、下で示す、2つのクラス固有のアサーションがあり、その目的語はカバーアート画像とサムネイルであり、その画像とサムネイルが合わさってアノテーション本体となっている、カバーアートの例のようにクラス固有のアサーションが複数存在する場合もある。

4.2. 基本形

基本的なBIBFRAMEアノテーションは次の形を取る。

{アノテーションURI} a (アノテーションクラス);
     
  (クラス固有アサーション: そのプロパティがアノテーションクラスに固有であり、その目的語が対応するプロパティ固有である1つ以上のトリプル)
     
  bf:annotates {BIBFRAMEリソース} ;
  bf:annotationAssertedBy (BIBFRAME典拠) ;
  bf:payloadSource (BIBFRAME典拠) ;
  bf:payloadSourceLink (ウェブリソース) ;
  bf:dateOfAssertion (xs:date、たとえば '20130710') .
     

4.3. プロパティ

一般に、BIBFRAMEアノテーションは以下のプロパティを含む。

プロパティ 記述 オカレンス
bf:annotates アノテーションの対象を表す。

必須。

繰り返し可能: アノテーションに含まれるすべての情報がすべての対象に適応される限りにおいては複数の対象が存在しても良い。

クラス固有のアサーション そのプロパティがアノテーションクラス固有であるトリプル。 任意。
通常、少なくとも1つ。縮退した場合は存在しなくても良い。
bf:annotationAssertedBy アノテーターを表す。 強く推奨。
bf:payloadSource アノテーション本体のソースを表す。 任意。
bf:payloadSourceLink アノテーション本体を含むリソースを指す。 任意。
情報がどこから抽出されたかを示すインラインアノテーションに便利。要約の記述の例を参照されたい。
bf:dateOfAssertion アノテーションが表明された日付を表す。 任意。

4.4. クラス

上で述べたように、BIBFRAMEアノテーションはBIBFRAMEリソースに関する情報を表明する。「アバウトネス」は(通常)BIBFRAMEアノテーションクラスにより表現される。

注。「通常」と書いたのはこれは必須ではないからである。というのも、上で述べたように、対象がBIBFRAMEリソースであるすべてのアノテーションはBIBFRAMEアノテーションであると考えられるからである。BIBFRAMEアノテーションは下の例で見られるように外部の名前空間を持つクラスのアノテーションの場合もある。この例、外部名前空間を使ったアノテーションでは、外部名前空間で定義されたクラスは bf:Annotation のサブクラスとして定義されているがこれも必須ではない。実際にはBIBFRAMEアノテーションはまったくクラスを持たない場合もある。何か別の方法で「アバウトネス」を表すことができるからである。しかし、これはこのモデルの範囲を超えている。

したがって、BIBFRAMEアノテーションは(通常)bf:Annotationクラスであり、特定のアノテーションカテゴリにはサブクラスが定義されている。たとえば、bf:CoverArt は bf:Annotation のサブクラスである。したがって

<http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Annotation/CoverArt> a bf:CoverArt ;

は、このアノテーションは bf:CoverArt クラスであることを表している。bf:CoverArt は bf:Annotation のサブクラスであるので、これはアノテーションであることも表している。

BIBFRAME名前空間で定義されているアノテーションクラスは次の通りである。

  • bf:CoverArt
  • bf:Holding
  • bf:Review
  • bf:Description

    これらはすべて次のサブクラスである。

  • bf:Annotation

さらに、bf:Description は次のサブクラスを持っている。

  • bf:Summary
  • bf:Abstract
  • bf:TableOfContents

5. アノテーションの例

BIBFRAMEリソース識別子として使用されているURI http://xyz.com は架空のものである。

5.1. カバーアート

この例ではカバーアートアノテーションを取り上げる。このシナリオはBIBFRAMEテストケース: AnnotationCoverArtで示されている。

BIBFRAME著作、<http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Work/Wildlife> は図書「Wildlife sanctuaries & the Audubon Society : places to hide and seek」を表している。

この著作はBIBFRAMEインスタンス、<http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Instance/Wildlife> を、このインスタンスはカバーアート <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/payload/coverArt.jpg> を、このカバーアートはサムネール <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/payload/coverArtThumb.jpg>を持っている。

アノテーターはカバーアート画像へのリンクを追加して、この画像がこのインスタンスのカバーアートであることを表明し、さらに、大容量の画像を読み込むか否かを決定するためにサムネイルをチェックしたい利用者の便宜をはかるために、サムネイルへのリンクも追加する。

アノテーション自体は次のようにRDFトリプルで表現されるだろう。

1 <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Annotation/CoverArt>; a bf:CoverArt;
2   bf:coverArtFor <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Instance/Wildlife>;
3   bf:coverArt <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/payload/coverArt.jpg>;
4   bf:coverArtThumb <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/payload/coverArtThumb.jpg>;
5   bf:annotationAssertedBy <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotation/Authority/RaysAnnotationService>;
6   bf:dateOfAssertion "20131010" .

トリプル3と4にクラス固有のプロパティ、bf:coverArt と bf:coverArtThumb が見られる。これら2つのプロパティはクラス bf:CoverArt をドメインに持つものとして定義されている。したがって、これらはカバーアートアノテーションの中でのみ妥当となる。bf:annotationAssertedBy と bf:dateOfAssertion はドメインに bf:Annotation を持つ。したがって、これらは任意のBIBFRAMEアノテーションに現れる。bf:coverArtFor は bf:annotates のサブプロパティである。

5.2. 所蔵

BIBFRAMEテストケースのAnnotationHoldingでは、

<http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Instance/Bluebeard> はヴォーグトが書いた図書「青ひげ」を表すBIBFRAME著作のインスタンスである。

このインスタンスの所蔵アノテーションは次のように表すことができる。

1 <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Annotation/Holding> a bf:Holding;
2   bf:annotationAssertedBy <http://id.loc.gov/vocabulary/organizations/dlc>;
3   bf:dateOfAssertion "20130808";
4   bf:holds <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Instance/bluebeard>;
5 bf:heldBy <http://id.loc.gov/vocabulary/organizations/dlc>;
6   bf:subLocation "Jefferson or Adams Building Reading Rooms";
7   bf:callNumber "PS3572.O5 B5 1987C";
8   bf:copyNote "Copy 157";
9   bf:copyNote "Signed by the author.";
10   bf:copyId "71234";
11   bf:circulationStatus "non-circulating";
12   bf:accessCondition "Access is restricted; consult library for details" .

bf:holds は bf:annotates のサブプロパティである。

トリプル5から12までのプロパティは所蔵アノテーション独自のプロパティである。すなわち、これらのドメインは Holding クラスである。これらの Holdingプロパティは本文書で定義したものであるが、別のHoldingプロパティが定義されるかもしれない。

5.3. 書評

BIBFRAME書評アノテーションには外部アノテーションとインラインアノテーションがあり、両者の例を示す。いずれの場合も以下は bf:Review クラスのプロパティである。

  • bf:reviews(bf:annotatesのサブプロパティ)
  • bf:beginningOfReview
  • bf:fullReview
  • bf:review(bf:fullReviewと同等)

bf:beginningOfReview はアノテーションに書評の冒頭をインラインに含めることを可能にする(これはそれがインライン書評であることを意味するのではない。書評の冒頭がインラインで提供されるだけである)。bf:fullReview は「もっと読む」ボタン相当の効果があり、通常は書評全体へのリンクを提供する。

5.3.1. 外部書評

次のアノテーションは、http://www.nytimes.com/books/97/09/28/lifetimes/vonnegut-bluebird.htmlにあるニューヨーク・タイムズの書評はヴォークトが書いた小説「青ひげ」の書評であること表している。

このシナリオはBIBFRAMEテストケースのAnnotationReviewExternalで示されている。

1 <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Annotation/ReviewExternal> a bf:Review;
2   bf:reviews <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Work/bluebeard>;
3   bf:beginningOfReview "BY the high imaginative standards of Kurt Vonnegut at his best - ''Cat's Cradle'' and 'laughterhouse-Five'' come to mind - 'Bluebeard,' it seems to me, is a minor achievement. .....";
4   bf:fullReview <http://www.nytimes.com/books/97/09/28/lifetimes/vonnegut-bluebird.html>;
5   bf:payloadSource <ttp://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Authority/NYTimesReviews>;
6   bf:annotationAssertedBy <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Annotation/Authority/RaysAnnotationService>;
7   bf:dateOfAssertion "20130806" .

この例では、著作の書評を行った機関(bf:payloadSource)はアノテーションを行った機関(bf:annotationAssertedBy)とは異なることに注意されたい。

5.3.2. インライン書評

この例も「青ひげ」の書評であり、書評の全体がインラインで含まれている。すなわち、書評の内容はアノテーションの中に含まれている。

このシナリオはBIBFRAMEテストケースのAnnotationReviewInlineで示されている。

1 <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Annotation/ReviewInline>; a bf:Review;
2   bf:reviews <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Work/bluebeard>;
3   bf:review genid:A21756;
4   bf:payloadSource <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations//Authority/RaysAnnotationService>;
5   bf:annotationAssertedBy <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations//Authority/RaysAnnotationService>;
6   bf:dateOfAssertion "20130807" .
7 genid:A21756 a cnt:ContentAsText;
8   cnt:chars "it ain't Cats Cradle but still vintage Vonnegut!";
9   dcterms:format 'text/plain' .

この例では、アノテーターと書評家は同じである。

この例のようなインラインアノテーションではW3Cの仕様「RDFによるコンテンツの表現」を使用する。次の名前空間が使用されている。

プリフィックス 名前空間 記述
cnt http://www.w3.org/2011/content# RDFによるコンテンツの表現
dcterms http://purl.org/dc/terms/ ダブリン・コア語彙

5.4. 記述

BIBFRAME記述アノテーションはすべて bf:Description クラスであるが、さらに細分化される(サブクラス化)。(以下の最初の例のように)サブクラスが定義されていない場合は、(非公式であるが)「素の記述」と呼ばれている。本文書では次のサブクラスを定義している: bf:Summary, bf:Abstract、bf:TableOfContents。さらなる bf:Description のサブクラスの定義も可能である。以下は「素の記述」と「要約記述」の例である。記述(サブ)クラスが何であれ、次の同じプロパティが使用される。

  • bf:describes(bf:annotatesのサブプロパティ)
  • bf:beginningOfDescription
  • bf:fullDescription
  • bf:description(bf:fullDescriptionと同等)

これらはすでに示した bf:Review プロパティと似ている。

5.4.1. 素の記述

BIBFRAMEテストケースのAnnotationDescriptionで示されたシナリオでは、「青ひげ」のBIBFRAME著作は記述によりアノテートされている。記述全体へのリンクトと共に、記述の冒頭がインラインで提供されている。 アノテーションは次のように表現できる。

1 <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Annotation/Description> a bf:Description;
2   bf:describes <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Work/bluebeard>;
3   bf:annotationAssertedBy <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Authority/RaysAnnotationService>;
4   bf:payloadSource <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Authority/Wikipedia>;
5   bf:dateOfAssertion "20131010" ;
6   bf:beginningOfdescription "Bluebeard, the Autobiography of Rabo Karabekian (1916–1988) is a 1987 novel by best-selling author Kurt Vonnegut. It is told as a first person narrative and describes the late years of fictional Abstract Expressionist painter Rabo Karabekian, who first appeared, rather briefly, in Breakfast of Champions. Circumstances of the novel bear rough resemblance to the fairy tale of Bluebeard popularized by Charles Perrault. Karabekian mentions this relationship once in the novel.";
7   bf:fullDescription <http://en.wikipedia.org/wiki/Bluebeard_%28Vonnegut_novel%29> .

5.4.2. 要約記述

BIBFRAMEテストケースのAnnotationDescriptionSummaryで示されたシナリオでは、シュナイダーが書いた図書「秩序と進歩 : ブラジルの政治史」を記述しているBIBFRAME著作は要約がアノテートされている。

bf:Summary クラスは bf:Description のサブクラスである。

アノテーションは次のように表現できる。

1 <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Annotation/DescriptionSummary> a bf:Summary;
2   bf:describes <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Work/orderAndProgress>;
3   bf:annotationAssertedBy <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Authority/RaysAnnotationService>;
4   bf:dateOfAssertion "20131010";
5   bf:payloadSource <http://xyz.org/bibframeTestCases/Annotations/Authority/Amazon>;
6   bf:payloadSourceLink <http://www.amazon.com/Order-And-Progress-Political-History/dp/0813310768>;
7   bf:description genid:A21760 .
8 genid:A21760 a cnt:ContentAsText;
9   cnt:chars "In this account of five centuries of political development in Brazil, Dr Schneider examines the causes and consequences of the enduring tension between order and progress - the two goals expressed in the country's national motto. He focuses on the historical roles of the three actors at the centre of Brazil's national life that have traditionally favoured order: the Church, the military, and the propertied classes. At the same time he gives careful consideration to the champions of progress, such as urban professionals, the intelligentsia and the middle class. The author weaves in discussion of the social and economic life of Brazil and how it has influenced political development since the colonial era.";
10   dcterms:format 'text/plain' .

5.5. 外部名前空間を使ったアノテーション

この例を含めたのは、BIBFRAMEアノテーションはBIBFRAMEで定義されたクラスやプロパティに制限されないことを示すためである。

すでに示した構成要素では基本的なBIBFRAMEアノテーションを説明した。しかし、対象がBIBFRAMEリソースであるアノテーションはすべてBIBFRAMEアノテーションであると考えられる。たとえば、以下はBIBFRAMEアノテーションであると考えられる。

1 <http://library.local.org/annotationXYZ>  a  em:Watcher;
2   em:pingback <library.local.org/works/w1>;
3   bf:annotates <library.local.org/works/w1>;
4   bf:annotationAssertedBy <library.local.org/em> .

"em:"は"bf:"以外の何らかの名前空間を示す。em:Watcher クラスは bf:Annotation のサブクラスとして定義されており、em:pingback は em:Watcher をレンジにしているとしている。

6. BIBFRAMEプロパティとクラスのまとめ

6.1. プロパティ

プロパティ ドメイン レンジ 親プロパティ 同等プロパティ
一般的なアノテーションプロパティ

bf:annotates<
bf:annotationAssertedBy
bf:payloadSource
bf:payloadSourceLink
bf:dateOfAssertion

bf:Annotation
bf:Annotation
bf:Annotation
bf:Annotation
bf:Annotation

bf:Work または bf:Instance
bf:Authority
bf:Authority
resource
xs:date

 

 

カバーアートアノテーションプロパティ

bf:coverArtFor
bf:coverArt
bf:coverArtThumb

bf:CoverArt
bf:CoverArt
bf:CoverArt

bf:Instance
resource
resource

bf:annotates
所蔵アノテーションプロパティ

bf:holds
bf:heldBy
bf:subLocation
bf:callNumber
bf:copyNote
bf:copyId
bf:circulationStatus
bf:accessCondition

bf:Holding
bf:Holding
bf:Holding
bf:Holding
bf:Holding
bf:Holding
bf:Holding
bf:Holding

bf:Instance
bf:Authority
xs:string
xs:string
xs:string
xs:string
xs:string
xs:string

bf:annotates

 
書評アノテーションプロパティ

bf:reviews
bf:beginningOfReview
bf:fullReview
bf:review

bf:Review
bf:Review
bf:Review
bf:Review

bf:Work
xs:string
resource
resource

bf:annotates

bf:review
bf:fullReview
記述アノテーションプロパティ

bf:describes
bf:beginningOfdescription
bf:fullDescription
bf:description

bf:Description
bf:Description
bf:Description
bf:Description

bf:Work または bf:Instance
xs:string
resource
resource

bf:annotates



bf:description
bf:fullDescription

6.2. クラス

クラス 親クラス

bf:Annotation

 

bf:CoverArt
bf:Review
bf:Holding
bf:Description

bf:Annotation
bf:Annotation
bf:Annotation
bf:Annotation

bf:Summary
bf:Abstract
bf:TableOfContents

bf:Description
bf:Description
bf:Description


CC0
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